丸利(まるとし)漆工所

秋田県南部に位置する湯沢市の川連(かわつら)町は、奥羽山脈の豊富な森林などの環境に恵まれ、古くから漆器作りがさかんな地域でした。漆器作りの始まりは、鎌倉時代にさかのぼると伝えられています。川連漆器の特徴は、堅牢で丈夫な作り。下地工程の丹念さ、塗りの丁寧さに定評があります。輪島塗りや会津塗りなどに比べると、装飾は比較的シンプルで、普段使いの漆器として人々に親しまれてきました。
丸利(まるとし)漆工所は、川連塗りの工房です。

 

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丸利(まるとし)漆工所は、江戸時代に川連漆器の販売網を全国規模に広げた高橋利兵衛家を先祖に持つ漆工房。高橋利兵衛直系の本家は、現在は漆工房は辞められ、秋田にはいらっしゃらないそうです。
高橋利兵衛の血筋で今なお川連町で漆器業に携わっているのは、丸利漆工所の高橋さんご一家だけとのことでした。

丸利漆工所の高橋晃さん、智子さんご夫妻。お二人と、ご長男の正晃(たかあき)さんで営んでいる工房です。



丸利漆工所の商品の魅力は、多彩な商品ラインナップにありますが、その中でもお弁当箱の取扱い数は多いと思います。漆に抗菌作用があるので、詰めた食べ物が腐りにくいため、漆塗りの弁当箱は、使い勝手の良い優れものです。国産の木材で出来た高級品ですが、丁寧に使えば十年以上、数十年も使えます。
丸利漆工所では、角型、楕円型、1段、2段と様々な大きさの弁当箱を製作していらっしゃいます。お客様からの希望があれば、無地の弁当箱に絵を付けることも可能です。

  

小さな箸置き、ストラップなども揃っています。おみやげ品に喜ばれる品だそうです。



料理研究家の栗原はるみさんのショップで販売されていたことがあるという煮物椀。赤と黒の地に椿とつゆ草が描かれた優雅な柄。洗い朱(オレンジ色)の丼ぶりも栗原さんのショップで扱われていたもの。

  

麻ひもを巻いたものに漆を塗って固めて作ったというユニークなカップ コースターは、正晃さん作。

 

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◎高橋利兵衛家について

江戸時代に栄えた川連町の豪商。
文化・文政の頃四代利兵衛が幕府から許可証をもらい、朱座の棟梁となる。その後高橋利兵衛家は、北前船を使って川連漆器を、江戸から京都、近江、堺、姫路などに販売し、川連漆器の名を広めた。

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  • 『川連漆器 煮物椀』黒

    『川連漆器 煮物椀』黒

    17,712円

    多用途に使える煮物椀。 落ち着いた黒い色の椀。赤で椿の絵が描かれています。 ぽってりした厚みのある浅めの椀は、椿の絵が素敵で和風だけでなくシチューやポトフなどの洋風料理にも使ってみたい品。 蓋も…

  • 『川連漆器 煮物椀』赤

    『川連漆器 煮物椀』赤

    17,712円

    多用途に使える煮物椀。 落ち着いた赤い色の椀。黒で椿の絵が描かれています。 ぽってりした厚みのある浅めの椀は、椿の絵が素敵で和風だけでなくシチューやポトフなどの洋風料理にもお勧めしたいお椀です。 …