瑠璃窯(るりよう) [おすすめ商品]

瑠璃窯(るりよう)は、陶芸家安藤るり子さんが、2015年4月に秋田市雄和で開いた窯です。自然豊かな雄和にある瑠璃窯、そこで作陶する安藤るり子さんの作品は、柔らかく温かい雰囲気に満ちたものが多く、そこに秋田女性の優しさが感じられます。
 
 
安藤るり子さんは、秋田市生まれ。
高校まで秋田で過ごしましたが、高校卒業後上京して玉川学園女子短期大学教養科に進学。東京での学生生活で秋田の良さに気付き、短大卒業後は帰秋。中学生の頃から、陶芸に興味があったるり子さん。秋田に帰ってきてから、秋田市にあった幸炎窯(こうえんがま)との出会いがあり、お勤めをしながら陶芸を習い始めたそうです。
その後、一念発起して本格的に陶芸を学ぶために愛知県の職業訓練校{愛知県立窯業高等技術専門校}を受験。入学したのが29歳の時だったと伺っています。

職業訓練校を経て、岐阜県の製陶所で絵付けの仕事をしていた際に出会ったのが、瑞浪芸術館の理事長であり陶芸家の近藤精宏先生。その後近藤先生に3年間師事。瑠璃窯の名付け親でもあるそうです。
初めて近藤先生の白い茶入れを見た時に「柔らく、透明感のある白」にとても心惹かれ、しばらく見入ってしまったというるり子さん。後に近藤先生が雪国新潟のご出身と知ったそうです。雪の世界で育ったからこそ、近藤先生の白が感じ取れたのですね。印象に残るエピソードでした。瑠璃窯の作品には、優しさをたたえながら、どこか清らかなおおらかさがあり、そこに自然の豊かな秋田の根っこを私は感じます。

岐阜で経験を積んだ後、ご家族の住む秋田に戻り、さらに須恵沢窯(すえざわがま)で修業を続けて2015年春、安藤るり子さんの瑠璃窯は誕生しました。


瑠璃窯の名前である瑠璃釉(るりゆう)という釉薬は、世界中に古くからあるものだそうです。歴史を超えて人々の暮らしに鮮やかな色どりを与えてきた瑠璃の色を、これからもるり子さんが多くの作品の中で魅力あるものとして生かしていってほしいと思います。そして瑠璃色だけでなく、四季の移ろいがはっきりした秋田ならではの季節感にあふれる作品を作っていって欲しいと願っています。
  

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瑠璃窯は、2020年夏に以前の工房から同じ雄和町の丘の上に引っ越し、新しい工房を開きました。
   

新しい瑠璃窯でも引き続き陶芸体験教室を開いています。お近くの方は、秋田市雄和を訪ねてみてくださいね。


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安藤るり子さん本人による瑠璃窯のご紹介文です。
 
 修行先である岐阜県と愛知県の土を使い、手彫りや絵付けを施した後、約1230度の高温で焼き上げたものです。
 日々の暮らしの中に、彩りを添えられるような作品づくりを心がけております。

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